書簡 武部ツタ宛 (一九一七年一〇月一日) 伊藤野枝 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)魔子《まこ》 |:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)女児出産|魔子《まこ》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (例)[#ここから1段階小さな文字] ------------------------------------------------------- [#ここから1段階小さな文字] [#地から2字上げ]宛先  大坂市西区松島十返町 武部種吉様方 [#地から6字上げ]発信地 東京市外巣鴨村宮仲二五八三 [#ここで小さな文字終わり]  前略 おかはりはありませんか、 私も元気でゐます故御安心下さい。 先日廿五日に女児出産|魔子《まこ》と名づけました。 そちらではもう松茸が出てゐるやうですが、こちらではまだ手に入りません。少々でよろしいが送つて貰へませんか、その代りへは何なりとそちらでおのぞみのものを、こちらからもお送りします。  何卒よろしくお願いします。 [#地から1字上げ]野枝 [#2字下げ]津た子様 底本:「定本 伊藤野枝全集 第二巻 評論・随筆・書簡1――『青鞜』の時代」學藝書林    2000(平成12)年5月31日初版発行 入力:酒井裕二 校正:雪森 2016年6月10日作成 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。