頌歌 富永太郎 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)鋼《はがね》 |:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)象牙|球《だま》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (例)[#ここから1字下げ] ------------------------------------------------------- [#ここから1字下げ] 鋼《はがね》の波に   アベラール沈み 鉛の艫《とも》に   エロイーズ浮む [#ここで字下げ終わり] 骸炭は澪《みを》に乗り 直立する彼岸花を捧げて走り 『死』は半ば脣《くち》を開いて 水を恋ひ また 燠《おき》を霊床《たまどこ》とする すべては 緑礬のみづ底に息をつく 象牙|球《だま》の腹部の内《うちら》側に 底本:「富永太郎詩集」現代詩文庫、思潮社    1975(昭和50)年7月10日初版第1刷    1984(昭和59)年10月1日第6刷 底本の親本:「定本富永太郎詩集」中央公論社    1971(昭和46)年1月 初出:「山繭 第四号」    1925(大正14)年3月 入力:村松洋一 校正:Juki 2013年10月6日作成 2014年3月7日修正 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。