COLLOQUE MOQUEUR Depuis que Maria ma quitte pour aller dans une autre etoile ―― Mallarme 富永太郎 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)女《ひと》 〔〕:アクセント分解された欧文をかこむ (例)〔quitte'〕 アクセント分解についての詳細は下記URLを参照してください http://www.aozora.gr.jp/accent_separation.html ------------------------------------------------------- 立ち去つた私のマリアの記念にと 友と二人アプサントを飲んだ帰るさ 星空の下をよろめいて、 互の肩につかまりあつた。 ――もうあの女《ひと》に会へないと決まつたときは 泣いたせゐで、俺は結膜炎に罹つたつけ。 ――さうさう、すると、眼を泣き潰したといふ昔話も まんざら嘘ぢやないかもしれない。 さるいかめしい黒塀の角を曲がつたとき 球をつくキユーの花やいだ響きに 見上げる眼にふと入つた 薔薇色の天井に張りわたした蜘蛛手の万国旗…… 底本:「富永太郎詩集」現代詩文庫、思潮社    1975(昭和50)年7月10日初版第1刷    1984(昭和59)年10月1日第6刷 底本の親本:「定本富永太郎詩集」中央公論社    1971(昭和46)年1月 ※副題は底本では、「Depuis que Maria m'a 〔quitte'〕 pour aller dans une autre 〔e'toile〕 ―― 〔Mallarme'〕」となっています。 入力:村松洋一 校正:川山隆 2014年3月7日作成 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。