さかほがひ 上田敏 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)阿古屋《あこや》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定    (数字は、JIS X 0213の面区点番号またはUnicode、底本のページと行数) (例)揷 ------------------------------------------------------- [#3字下げ]一[#「一」は中見出し] 阿古屋《あこや》の珠を 溶《と》きたる酒は のこさで酌まむ。 ほせよさかづき ほせよ、ほせよ、觴《さかづき》。 のめや、うたへや、 うたへや、のめや。 あゝ、おもしろ あゝ、おもしろの さかほがひ。 [#3字下げ]二[#「二」は中見出し] 薫《かをり》はたかき さゆりの花は かざしにさゝむ。 たをれ、かざしに、 たをれ、たをれ、揷《かざし》頭に のめやうたへや、 うたへや、のめや。 あゝ、おもしろ、 あゝおもしろの さかほがひ。 [#3字下げ]三[#「三」は中見出し] 色さへ香《か》さへ 妙《たへ》なるひとを あかずもこよひ みるが樂しさ、 みるが、みるが樂しさ。 のめや、うたへや、 うたへや、のめや。 あゝおもしろ。 あゝおもしろの さかほがひ。 底本:「上田敏詩集」玄文社詩歌部    1923(大正12)年1月10日発行 入力:川山隆 校正:岡村和彦 2013年1月22日作成 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。