一本の銀の針 小川未明 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)兄《あに》 |:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)一|生《しょう》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (例)[#7字下げ] ------------------------------------------------------- [#7字下げ]一[#「一」は中見出し]  兄《あに》と妹《いもうと》は、海岸《かいがん》の砂原《すなはら》の上《うえ》で、いつも仲《なか》よく遊《あそ》んでいました。  おじいさんは、このあたりでは、だれ一人《ひとり》、「海《うみ》の王《おう》さま」といえば、知《し》らぬものはないほど、船乗《ふなの》りの名人《めいじん》でありました。ほとんど一|生《しょう》を海《うみ》の上《うえ》で暮《く》らして、おもしろいこと、つらいことのかずかずを身《み》に味《あじ》わってきましたが、いつしか年《とし》を取《と》って、船乗《ふなの》りをやめてしまいました。  おじいさんに、一人《ひとり》のせがれがありました。やはり、おじいさんと同《おな》じように船乗《ふなの》りでした。ある日《ひ》のこと、家《うち》に、おじいさんと、女房《にょうぼう》と二人《ふたり》の子供《こども》を残《のこ》して、沖《おき》の方《ほう》へと出《で》かけてゆきました。  おり悪《あ》しく、その晩《ばん》に、ひどいあらしが吹《ふ》いて、海《うみ》の中《なか》は、さながら渦巻《うずま》きかえるように見《み》られたのでした。家族《かぞく》のものは心配《しんぱい》しました。そして、どうか無事《ぶじ》に帰《かえ》ってくれるようにと待《ま》っていましたけれど、ついに、海《うみ》へ出《で》ていったせがれは、それぎり帰《かえ》ってきませんでした。おじいさんは、あのあらしのために、破船《はせん》して死《し》んでしまったのだろうと思《おも》いましたが、女房《にょうぼう》や、孫《まご》たちが、悲《かな》しむのをたまらなく思《おも》って、 「どこかへ避難《ひなん》しているかもしれない。もう二、三|日《にち》待《ま》ってみよう。」といいました。  人間《にんげん》というものは、どんな不幸《ふこう》に出《で》あっても、日数《ひかず》のたつうちには、だんだん忘《わす》れてしまうものであったからです。  二日《ふつか》たっても、三日《みっか》たっても、せがれの乗《の》った船《ふね》はもどってきませんでした。ある日《ひ》のこと、その船《ふね》の破片《はへん》が波《なみ》に打《う》ち寄《よ》せられて、浜辺《はまべ》に上《あ》がりました。それを見《み》たときに、どんなにおじいさんは、悲《かな》しんだでありましょう。せがれの女房《にょうぼう》はあまりの悲《かな》しみから、ついに病気《びょうき》となり、それがもととなって死《し》んでしまいました。  二人《ふたり》の子供《こども》は、父《ちち》を失《うしな》い、母《はは》に別《わか》れて、そのときから、おじいさんに育《そだ》てられたのであります。海《うみ》の上《うえ》を吹《ふ》いてくる風《かぜ》が、コトコトと窓《まど》の戸《と》をたたく音《おと》を聞《き》くと、おじいさんは、それでもせがれが生《い》きていて帰《かえ》ってきたのではないかと耳《みみ》を傾《かたむ》けました。また、夜中《よなか》に、波《なみ》の音《おと》が、すすり泣《な》くように、かすかに耳《みみ》にひびくと、おじいさんは、せがれの女房《にょうぼう》のことを思《おも》い出《だ》しました。それにつけてもおじいさんは、二人《ふたり》の孫《まご》たちをかわいがったのであります。  月日《つきひ》は、いつのまにかたってしまいました。兄《あに》と妹《いもうと》の二人《ふたり》は、仲《なか》よく、海岸《かいがん》の砂原《すなはら》で、白《しろ》に、黄《き》に、いろいろの花《はな》をつんだりして遊《あそ》んでいますうちに、大《おお》きくなりました。  二人《ふたり》は、両親《りょうしん》がなかったけれど、おじいさんがかわいがってくだされたので、幸福《こうふく》でありました。  兄《あに》は、だんだん年《とし》を取《と》ると、自分《じぶん》もどうか船乗《ふなの》りになりたいと思《おも》いました。おじいさんは、大事《だいじ》なせがれが海《うみ》で死《し》んでから、どうしても孫《まご》を船乗《ふなの》りにさせようとは思《おも》いませんでした。 「海《うみ》の王《おう》さま」と、おじいさんが、みんなからいわれたということを聞《き》くと、兄《あに》は、どうかして自分《じぶん》も船乗《ふなの》りの名人《めいじん》になりたいものだと考《かんが》えたのです。 「僕《ぼく》は、どうしてもおじいさんにお願《ねが》いして、船乗《ふなの》りにしてもらいたい。」と、兄《あに》は、妹《いもうと》に向《む》かっていいました。 「兄《にい》さんが、海《うみ》へいってしまわれたら、私《わたし》はどんなに寂《さび》しいかしれない。」と、妹《いもうと》は、はや涙《なみだ》ぐんで答《こた》えました。  妹《いもうと》に対《たい》して、やさしかった兄《あに》は、なぐさめるように、 「あの遠《とお》い海《うみ》のあちらには、不思議《ふしぎ》な島《しま》があって、そこへゆけば、いろいろの珍《めずら》しいものがあるというから、それをお土産《みやげ》に持《も》ってきてあげよう。」といいました。  妹《いもうと》は、おじいさんからも、その不思議《ふしぎ》な島《しま》の話《はなし》を聞《き》いていました。海《うみ》の中《なか》にすんでいる獣《けだもの》の牙《きば》や、金色《きんいろ》をした鳥《とり》の卵《たまご》や、香水《こうすい》の取《と》れる草《くさ》や、夜《よる》になるといい声《こえ》を出《だ》して、唄《うた》をうたう貝《かい》などがあるということを聞《き》いていましたから、 「兄《にい》さん、私《わたし》に、金色《きんいろ》の鳥《とり》の卵《たまご》と、夜《よる》になると唄《うた》を歌《うた》う貝《かい》を、お土産《みやげ》にかならず持《も》ってきてください。」と頼《たの》みました。  金色《きんいろ》の卵《たまご》は、鶏《とり》にあたためさして、美《うつく》しい鳥《とり》にかえさせようと思《おも》ったからです。 「じゃ、忘《わす》れずに持《も》ってきてあげるから、おまえもおじいさんに、僕《ぼく》の望《のぞ》みをかなえてもらうように頼《たの》んでおくれ。」と、兄《あに》はいいました。  妹《いもうと》は、承知《しょうち》して、兄《あに》がおじいさんに頼《たの》んだときに、自分《じぶん》もいっしょになって願《ねが》ったのであります。  おじいさんは、すぐにはうんとはいいませんでした。 「おじいさんを、みんなが海《うみ》の王《おう》さまといっていたということを聞《き》きました。どうか、僕《ぼく》を、第《だい》二の海《うみ》の王《おう》さまにさしてください。」と、兄《あに》はいいました。 「おまえが、その決心《けっしん》をしてくれるのはうれしいが、またあらしにあって船《ふね》がこわれたら、とりかえしのつかないことになってしまう。」と、おじいさんは、思案《しあん》をしました。しかし、ついに、孫《まご》たちのいうことを許《ゆる》してやりました。 [#7字下げ]二[#「二」は中見出し]  おじいさんは、孫《まご》がいよいよ船出《ふなで》をするというので、夜《よる》もおそくまで起《お》きていて、船《ふね》に張《は》る帆《ほ》を縫《ぬ》っていました。どんな強《つよ》い風《かぜ》に当《あ》たっても裂《さ》けぬように、またどんなに雨《あめ》や波《なみ》にぬらされても、破《やぶ》れぬようにと、念《ねん》に念《ねん》をいれて造《つく》っていました。  妹《いもうと》は、兄《にい》さんといっしょになって、船出《ふなで》の許《ゆる》しをおじいさんに頼《たの》んだものの、兄《あに》の身《み》の上《うえ》が案《あん》じられてしかたがありませんでした。 「どうかして、兄《にい》さんが無事《ぶじ》に、出《で》ていって帰《かえ》ってこられるように。」と、祈《いの》ったのであります。  その日《ひ》も、妹《いもうと》は、兄《あに》のことを心配《しんぱい》しながら道《みち》を歩《ある》いてくると、さびしいところに小川《おがわ》が流《なが》れていて、そこに、狭《せま》い橋《はし》がかかっており、一人《ひとり》のおばあさんが、その橋《はし》を渡《わた》ることができずにこまっていました。  だれも、人《ひと》が通《とお》らなかったので、だいぶ長《なが》い間《あいだ》ここに、こうしておばあさんは立《た》っているものと思《おも》われたのであります。  妹《いもうと》は、そのおばあさんを見《み》ると気《き》の毒《どく》になりました。自分《じぶん》がどうかして手《て》でも引《ひ》いて渡《わた》らせてあげようと、そばへいってみますと、おばあさんは盲目《めくら》でありました。  妹《いもうと》は、びっくりしました。こんな盲目《めくら》がどうして、このあたりまで一人《ひとり》でやってこられたろうかと思《おも》われました。 「どんなにか、おばあさん、お困《こま》りでしたでしょう。私《わたし》が手《て》を引《ひ》いてあげます。」と、妹《いもうと》はいいました。  すると、盲目《めくら》のおばあさんは、 「どうかおぶって、渡《わた》しておくれ。」と、それがあたりまえであるというような調子《ちょうし》で答《こた》えたのです。  妹《いもうと》は、ずいぶん横着《おうちゃく》なおばあさんだと心《こころ》に思《おも》いました。また自分《じぶん》がおぶっては、あぶなくて渡《わた》られないからでした。 「お手《て》を引《ひ》いてあげましょう。」 「いいえ、おぶってもらいましょう。」と、おばあさんは、頭《かしら》を振《ふ》っていいました。  妹《いもうと》はしかたなく、苦心《くしん》をして、そのおばあさんをおぶって、ようよう橋《はし》を渡《わた》ることができました。すると、盲目《めくら》のおばあさんは、もう白《しろ》くなった髪《かみ》の毛《け》を探《さぐ》って、その中《なか》から一|本《ぽん》の銀《ぎん》の針《はり》を取《と》り出《だ》しました。 「この針《はり》は、不思議《ふしぎ》な、どんな願《ねが》いごともかなう針《はり》だから、これをおまえさんにお礼《れい》としてあげる。けっして、みだりに他人《たにん》にやったり、見《み》せたりしてはならぬ。」といって、おばあさんは銀《ぎん》の針《はり》を妹《いもうと》にくれました。  妹《いもうと》は、喜《よろこ》んで家《うち》に帰《かえ》りました。そして、その晩《ばん》に、おじいさんが帆《ほ》を縫《ぬ》うてつだいをして、おばあさんからもらった銀《ぎん》の針《はり》で、どうか兄《にい》さんが無事《ぶじ》に帰《かえ》ってきてくださるようにと祈《いの》りながら縫《ぬ》いました。細《ほそ》い銀《ぎん》の針《はり》では、厚《あつ》い布《きれ》がよく通《とお》りそうもないのに、よく通《とお》りました。不思議《ふしぎ》な針《はり》だから、きっとおじいさんの造《つく》ってくださった帆《ほ》は、けっして、風《かぜ》にも、雨《あめ》にも、破《やぶ》れないであろうと思《おも》いました。 [#7字下げ]三[#「三」は中見出し]  真《ま》っ白《しろ》な帆《ほ》が、でき上《あ》がって、それが船《ふね》に張《は》られたのです。そして、ある朝《あさ》、若者《わかもの》は、妹《いもうと》や、おじいさんに見送《みおく》られて、この海岸《かいがん》から沖《おき》をさして船出《ふなで》したのであります。  だんだん沖《おき》へ、沖《おき》へ出《で》ると、そこはものすごい景色《けしき》でありました。白《しろ》い波《なみ》は、いままで自分《じぶん》たちばかりの遊《あそ》び狂《くる》うところだと思《おも》っていたのに、真《ま》っ白《しろ》な帆《ほ》をかけた船《ふね》が、中《なか》へ割《わ》り込《こ》んできたものだから、びっくりしました。 「この世界《せかい》は、おれたちの世界《せかい》だ。それだのに、おれたちよりもっと白《しろ》い大《おお》きなものが、頭《あたま》の上《うえ》を平気《へいき》で踏《ふ》んでゆくとはけしからん。」といって、波《なみ》は騒《さわ》ぎたてました。  いくら波《なみ》が騒《さわ》いでも、昔《むかし》、海《うみ》の王《おう》さまといわれた、おじいさんの孫《まご》の乗《の》っている船《ふね》は平気《へいき》でありました。波《なみ》の上《うえ》を越《こ》して、もっと沖《おき》へ、沖《おき》へとこいでゆきました。 「あちらの島《しま》に着《つ》いて、金色《きんいろ》の卵《たまご》、夜《よる》になるとおもしろい唄《うた》をうたう貝《かい》を拾《ひろ》ってきて、妹《いもうと》への土産《みやげ》にしよう。自分《じぶん》がこの航海《こうかい》を無事《ぶじ》に終《お》えたら、もうりっぱな船乗《ふなの》りだ。いつか、海《うみ》の王《おう》さまの後継《あとつ》ぎだという評判《ひょうばん》がたつであろう。」と、若者《わかもの》は、そう思《おも》わずにいられなかったのです。  波《なみ》は、いくら騒《さわ》いでも、どうすることもできませんでした。そのとき、空《そら》を風《かぜ》が通《とお》りかかった。波《なみ》は、日《ひ》ごろはあまり仲《なか》はよくなかったけれど、こんなときは味方《みかた》になってもらおうと思《おも》いましたから、風《かぜ》を呼《よ》び止《と》めて、 「あんな小《ちい》さい船《ふね》のぶんざいで、私《わたし》たちの世界《せかい》をかってに乗《の》りまわすなんて生意気《なまいき》じゃありませんか。沈《しず》めてしまおうと思《おも》うんですが、私《わたし》たちの力《ちから》ばかりではだめですから、ひとつ助《たす》けてください。」と頼《たの》みました。  風《かぜ》は、そういって頼《たの》まれると、いやだとはいえなかった。それに、自分《じぶん》がひとあばれしてみたいと思《おも》っていたやさきでありましたから、 「よろしい、大《おお》いにあばれてみましょう!」と、ただちに受《う》け合《あ》うと、もう、高《たか》く怒《いか》り声《こえ》をたて、白《しろ》い帆《ほ》を張《は》った小船《こぶね》に向《む》かってぶつかりました。小船《こぶね》は、木《こ》の葉《は》のように波《なみ》の上《うえ》でほんろうされていました。  若者《わかもの》は、おじいさんもかつて、こうしためにあって、それに戦《たたか》ってきたことを思《おも》いました。またお父《とう》さんは、やはりこんなめにあって、船《ふね》がこわれて沈《しず》んでしまったのであろうと考《かんが》えました。彼《かれ》は、いまこそ自分《じぶん》の力《ちから》を試《ため》すときだと思《おも》って、力《ちから》いっぱい風《かぜ》と波《なみ》とに戦《たたか》ったのであります。  しかし、風《かぜ》の助《たす》けを得《え》て、波《なみ》はますます高《たか》くなりました。そして、白《しろ》い帆《ほ》の上《うえ》を越《こ》すようになりました。  若者《わかもの》は、せっかくここまできながら、望《のぞ》みの島《しま》に着《つ》くこともできず、空《むな》しく海底《かいてい》のもくずになってしまうのかと残念《ざんねん》がりました。また岩《いわ》の上《うえ》に降《お》りていたたくさんの白《しろ》い鳥《とり》は、波《なみ》に足場《あしば》をさらわれてしまって、あらしの叫《さけ》ぶ空《そら》の中《なか》で、しきりに悲《かな》しんで鳴《な》いていました。そのうちに、日《ひ》が暮《く》れてしまった。  夜《よる》になっても、風《かぜ》は、静《しず》まりませんでした。波《なみ》は、はやく船《ふね》を沈《しず》めてしまわなければならぬと、四|方《ほう》から打《う》ち寄《よ》せてきました。若者《わかもの》は、おじいさんのことを思《おも》い、また妹《いもうと》のことを思《おも》い出《だ》しました。  おじいさんの造《つく》ってくださった帆《ほ》は、この風《かぜ》にも裂《さ》けませんでした。若者《わかもの》は、どこへなりと風《かぜ》の吹《ふ》く方向《ほうこう》へ押《お》し流《なが》されてゆこうと、運命《うんめい》に身《み》を委《まか》せてしまったのです。  あたかも、暗《くら》い雲《くも》を破《やぶ》って月《つき》が照《て》らしました。月《つき》は、海《うみ》の上《うえ》をくまなく、ほんのりと明《あか》るくしました。そのとき、白《しろ》い帆《ほ》の端《はし》で、異様《いよう》な輝《かがや》きを放《はな》ったものがあります。船《ふね》の中《なか》で頭《あたま》を抱《かか》えていた若者《わかもの》には、それがわからなかったけれど、目《め》ざとい風《かぜ》はすぐにそれを見《み》つけました。妹《いもうと》が、兄《にい》さんの無事《ぶじ》を祈《いの》るために、盲目《めくら》のおばあさんからもらった銀《ぎん》の針《はり》を、だれも気《き》のつかないところに刺《さ》しておいた、それに月《つき》が映《うつ》ったのであります。  風《かぜ》は、その光《ひかり》を見《み》てびっくりしました。その光《ひかり》の中《なか》に、あの怖《おそ》ろしい盲目《めくら》のおばあさんが、じっとしてすわっていたからでした。  盲目《めくら》で、白髪《はくはつ》のおばあさんは、北極《ほっきょく》の氷《こおり》の上《うえ》にいるおばあさんです。波《なみ》でも、風《かぜ》でも、おばあさんの住《す》んでいる国《くに》へいったものは、おばあさんの機嫌《きげん》しだいで、すぐにも息《いき》の音《ね》を止《と》められたり、また凍《こお》らせられたりするのでした。  あらしは、おばあさんを見《み》ると、ぴたりとやんで、こそこそとどこへか逃《に》げてゆきました。波《なみ》もまた静《しず》かになってしまいました。こうして、若者《わかもの》は無事《ぶじ》に島《しま》を探検《たんけん》して帰《かえ》ると、はたして、みんなから、第《だい》二の海《うみ》の王《おう》さまと呼《よ》ばれたのでした。 底本:「定本小川未明童話全集 5」講談社    1977(昭和52)年3月10日第1刷 初出:「少年倶楽部」    1927(昭和2)年2月 ※表題は底本では、「一|本《ぽん》の銀《ぎん》の針《はり》」となっています。 入力:特定非営利活動法人はるかぜ 校正:江村秀之 2014年2月14日作成 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。