生きた人形 小川未明 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)町《まち》 |:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)四|方《ほう》 -------------------------------------------------------  ある町《まち》の呉服屋《ごふくや》の店頭《てんとう》に立《た》って一人《ひとり》の少女《しょうじょ》が、じっとそこに飾《かざ》られた人形《にんぎょう》に見《み》いっていました。人形《にんぎょう》は、美《うつく》しい着物《きもの》をきて、りっぱな帯《おび》をしめて、前《まえ》を通《とお》る人《ひと》たちを誇《ほこ》らしげにながめていたのです。 「私《わたし》が、もしあのお人形《にんぎょう》であったら、どんなにしあわせだろう……。なんの苦労《くろう》もなしに、ああして、平和《へいわ》に、毎日《まいにち》暮《く》らしていくことができる。そして、前《まえ》を通《とお》る男《おとこ》も、女《おんな》も、みんな自分《じぶん》を振《ふ》りかえって、うらやましげに見《み》ていくであろうに……。」と、彼女《かのじょ》は、ひとり言《ごと》をしていたのでした。  このようすを、さっきからながめていた、この店《みせ》の主人《しゅじん》は、頭《あたま》をかしげました。 「なんという器量《きりょう》のいい娘《むすめ》さんだろう……。しかし、ようすを見《み》ると、あまり豊《ゆた》かな生活《せいかつ》をしているとは思《おも》われない。さっきから、ああして、人形《にんぎょう》に見《み》とれているが、ものは相談《そうだん》だ。あの娘《むすめ》さんは、雇《やと》われてきてくれないだろうか?」と、主人《しゅじん》は考《かんが》えたのでした。 「もし、もし。」といいながら、彼女《かのじょ》のかたわらへ寄《よ》って、主人《しゅじん》は、軽《かる》く、その肩《かた》をたたきました。  少女《しょうじょ》は、びっくりして、振《ふ》り向《む》きますと、主人《しゅじん》が、にこにこした笑《わら》い顔《がお》をして立《た》っていました。 「おまえさんは、さっきから、なにを考《かんが》えておいでなさる?」と、主人《しゅじん》は、やさしく問《と》いかけました。  少女《しょうじょ》は、ちょっとはじらいましたが、正直《しょうじき》に、 「もし、私《わたし》が、このお人形《にんぎょう》であったら、世《よ》の中《なか》の苦労《くろう》ということも知《し》らず、そのうえこんなに美《うつく》しい顔《かお》をして、どんなにか幸福《こうふく》だろうと思《おも》っていたのです。人間《にんげん》が、なんでも思《おも》ったとおりになりさえすれば、この世《よ》の中《なか》に、不幸《ふこう》というものはないと考《かんが》えていたのでした。」と、答《こた》えました。  人《ひと》のよさそうな主人《しゅじん》は、けたけたと笑《わら》いました。 「お嬢《じょう》さん、あなたのお顔《かお》は、この人形《にんぎょう》よりはよっぽど、美《うつく》しゅうございますよ。もし、あなたさえ聞《き》いてくださるなら、この人形《にんぎょう》の着物《きもの》をあなたにあげて、そのうえ給金《きゅうきん》もさしあげますから、明日《みょうにち》から、人形《にんぎょう》の代《か》わりになってくださいませんか?」と、主人《しゅじん》は、少女《しょうじょ》に向《む》かっていいました。 「お人形《にんぎょう》の代《か》わりにですって?」 「そうです。生《い》きた人形《にんぎょう》となって、この店《みせ》さきにすわってくださるのです。」 「私《わたし》が、お人形《にんぎょう》になるのでございますか?」と、少女《しょうじょ》は、黒《くろ》い、うるおいのある目《め》を大《おお》きくみはりました。 「そうしたら、どんなに、この店《みせ》の評判《ひょうばん》となるでしょう。あなたは、たしかに、この人形《にんぎょう》よりは、幾倍《いくばい》美《うつく》しいかしれない。」と、主人《しゅじん》はいいました。  少女《しょうじょ》は、じょうだんでなく、ほんとうに主人《しゅじん》が相談《そうだん》をしましたので、自分《じぶん》には、願《ねが》いのあることでもありますから、なにをして働《はたら》くのも同《おな》じだと考《かんが》えて、とうとう翌日《よくじつ》から、この店《みせ》の飾《かざ》りをつとめる、生《い》きた人形《にんぎょう》になることを承諾《しょうだく》しました。  生《い》きた人形《にんぎょう》が、店飾《みせかざ》りになったといううわさが四|方《ほう》に広《ひろ》まりますと、町《まち》の人々《ひとびと》は、みんな、一|度《ど》それを見《み》ようと前《まえ》へやってきたので、この呉服店《ごふくてん》の前《まえ》は、いつもにぎやかでありました。 「なかなか美人《びじん》じゃないか?」 「あの、青《あお》っぽい着物《きもの》が、ばかに似合《にあ》っている。」  こんなように、そこに立《た》った人々《ひとびと》の口《くち》から交《か》わされたのです。 「きっと、これから、生《い》きた店飾《みせかざ》りが流行《りゅうこう》することだろう……。」と、また空想《くうそう》にふけりながらゆくものもありました。  いままで、客《きゃく》を前《まえ》に集《あつ》めた人形《にんぎょう》は、ただ美《うつく》しいばかりで、笑《わら》うこともなければ、動《うご》くこともなかった。どうせ、お人形《にんぎょう》だというので、見《み》る人《ひと》たちも、それを要求《ようきゅう》するものはなかったけれど、これが、生《い》きている人間《にんげん》だとわかると、中《なか》には、美《うつく》しい少女《しょうじょ》に向《む》かって話《はな》しかけるものもありました。けれど、店《みせ》の飾《かざ》りとなっているうえは、だれとても、みだりに話《はな》してはいけないということになっていましたので、少女《しょうじょ》は、返事《へんじ》をしなかったのでありますが、あまりおかしいときには、ついにっこりと笑《わら》うこともありました。そして、また体《からだ》も動《うご》かさずにいられませんでした。 「なるほど、この人形《にんぎょう》は生《い》きている!」といって、いまさらのように感歎《かんたん》する人《ひと》もあったのです。 「やはり、生《い》きているほうが、見《み》ていても張《は》り合《あ》いがあっていいな。死《し》んでいる人形《にんぎょう》では、つまらない。よく、考《かんが》えついたものだな。」  こんなことをいって、ほめる男《おとこ》もありました。こういうふうに、昨日《きのう》までの、ものをいわない人形《にんぎょう》は、どこへか隠《かく》されてしまって、生《い》きている人形《にんぎょう》の評判《ひょうばん》は、日《ひ》にまし高《たか》くなりました。  少女《しょうじょ》は、夜《よる》になってから、店《みせ》が閉《し》まると、自分《じぶん》の宿《やど》へ帰《かえ》りました。いろいろの人《ひと》が、帰《かえ》り道《みち》に声《こえ》をかけました。しかし、少女《しょうじょ》は、心《こころ》に願《ねが》いがあったので、気《き》がしまっていましたから、けっして、よけいな言葉《ことば》などはかわしません。さっさと道《みち》を歩《ある》いてゆきました。  ある月夜《つきよ》の晩《ばん》のことです。少女《しょうじょ》があるいてゆきますと、うしろから自分《じぶん》を呼《よ》びとめるものがあります。それは、いつにないやさしい声《こえ》であったから、ふと立《た》ちどまってふり向《む》きますと、おばあさんでありました。 「おまえさんには、青《あお》い色《いろ》がよく似合《にあ》うこと。ほんとうに、美《うつく》しい娘《むすめ》さんだ。しかし生《う》まれはこの町《まち》の人《ひと》でないようだが、どうして、この町《まち》へきましたか。知《し》った人《ひと》でもおありなさるのかね。」と、たずねました。  少女《しょうじょ》は、おばあさんなので安心《あんしん》して、つい自分《じぶん》の身《み》の上《うえ》を語《かた》ったのです。 「いいえ、私《わたし》は、まったく一人《ひとり》ぽっちなのでございます。お母《かあ》さんと二人《ふたり》で、家《うち》にいましたときは、どんなに幸福《こうふく》でしたか……。お母《かあ》さんは、私《わたし》をかわいがってくださいました。お父《とう》さんのお顔《かお》を知《し》りません。ごく私《わたし》の小《ちい》さいときになくなられたんですもの。そして、兄《にい》さんがありましたけれど、私《わたし》の六つのときに、家出《いえで》をして、そののちたよりがないので、かわいそうなお母《かあ》さんは、死《し》ぬまで、兄《にい》さんは、どこにどうしているだろうといっていなされました……。」  おばあさんは、少女《しょうじょ》の話《はなし》を月《つき》の下《した》で、すこしも聞《き》きもらすまいと耳《みみ》を傾《かたむ》けていました。 「それで、おまえさんは、家《いえ》なしになってしまったのですかい。」と、おばあさんはいった。 「家《いえ》なしに?」  少女《しょうじょ》は、なんというさびしい言葉《ことば》だろう? こういわれると、胸《むね》がふさがるように悲《かな》しかったのでした。なるほど、考《かんが》えれば、もうどこにも自分《じぶん》の帰《かえ》る家《うち》はない。ただこのうえは、ひとりの兄《あに》をどうしてもさがさなければならぬという、日《ひ》ごろの願《ねが》いに、気《き》がひきたったのです。 「お母《かあ》さんがなくなられたので、私《わたし》は、兄《にい》さんをさがしに、故郷《こきょう》を出《で》ました。しかし、旅《たび》をしている間《あいだ》に、持《も》っているだけの旅費《りょひ》を使《つか》いはたしましたから、この町《まち》で働《はたら》いて、また旅《たび》をしようと思《おも》っています。」と、答《こた》えました。 「それは、感心《かんしん》なことだ。けれど、あてもなく歩《ある》いたって、兄《にい》さんにめぐりあうことは、むずかしいもんだ。」と、おばあさんはいった。  これを聞《き》くと、少女《しょうじょ》は、月《つき》の下《した》で、霜《しも》になやんだ弱《よわ》い花《はな》のようにしおれてしまいました。 「おばあさん、どうしたら、私《わたし》はこの世《よ》の中《なか》で、ただ一人《ひとり》の兄《にい》さんにめぐりあうことができるでしょうか……。」と、訴《うった》えたのです。  白髪頭《しらがあたま》のおばあさんは、考《かんが》えていましたが、 「それは、方々《ほうぼう》の人《ひと》の出入《でい》りするところへいって、いろいろの人《ひと》に、おまえさんの兄《にい》さんの話《はなし》をして聞《き》いてみなければ、わかりっこはないよ。私《わたし》がいいところへつれていってあげるから、明日《あす》の晩《ばん》に、町《まち》はずれの橋《はし》の上《うえ》にいって待《ま》っておいで……。きっとだよ。私《わたし》は、おまえさんの身《み》の上《うえ》を悪《わる》くとりはからわないから。」と、おばあさんはいいました。  少女《しょうじょ》は、しんせつなおばあさんだと思《おも》って、その夜《よ》は別《わか》れて帰《かえ》りました。  翌日《よくじつ》になると、少女《しょうじょ》は、人形《にんぎょう》のかわりになって、店《みせ》さきでつとめるのも今日《きょう》かぎりだと思《おも》うと、町《まち》の景色《けしき》を見《み》るにつけ、なんとなく、もの悲《かな》しかったのであります。  呉服店《ごふくてん》の主人《しゅじん》というのは、気軽《きがる》なおもしろい人《ひと》でした。少女《しょうじょ》は、自分《じぶん》の身《み》の上《うえ》を打《う》ちあけて話《はな》したのは、おばあさんと主人《しゅじん》の二人《ふたり》ぎりでしたが、主人《しゅじん》はどうかして、兄《にい》さんにあわしてやりたいと、蔭《かげ》ながら心配《しんぱい》していましたので、新聞記者《しんぶんきしゃ》に話《はな》したものとみえて、このことが土地《とち》の新聞《しんぶん》に載《の》りました。すると、生《い》きた人形《にんぎょう》の身《み》の上話《うえばなし》が、たちまち町《まち》の中《なか》にひろまったのでした。  ちょうど、その日《ひ》のことであります。青年《せいねん》が、呉服店《ごふくてん》へたずねてきました。 「私《わたし》が、兄《あに》です。」といって、少女《しょうじょ》に面会《めんかい》を求《もと》めました。けれど、彼女《かのじょ》は、子供《こども》の時分《じぶん》に別《わか》れたので、兄《にい》さんの顔《かお》をおぼえていません。 「ほんとうに、お兄《にい》さんでしょうか?」と、少女《しょうじょ》は、美《うつく》しい目《め》で、じっと青年《せいねん》を見《み》つめていました。 「なにしろ十|年《ねん》もたったのだから、忘《わす》れてしまったのに無理《むり》はない。けれど、僕《ぼく》には、雪《ゆき》ちゃんの小《ちい》さな時分《じぶん》のかわいらしい姿《すがた》が、ありありと目《め》に残《のこ》っているよ。」と、青年《せいねん》はいって、 「僕《ぼく》も、覚悟《かくご》をして家《いえ》を出《で》たのだから、りっぱな画家《がか》にならなければ、帰《かえ》らないと思《おも》っていたのだ……。」と、語《かた》りました。そして、ふところから、お母《かあ》さんの写真《しゃしん》を出《だ》して、妹《いもうと》に見《み》せたのであります。 「一|日《にち》だって、お母《かあ》さんのことを思《おも》い出《だ》さない日《ひ》とてなかった。」といって、青年《せいねん》は涙《なみだ》を落《お》としました。  少女《しょうじょ》は、いま、彼《かれ》をほんとうの兄《あに》だと信《しん》じて、疑《うたが》うことができない。一|時《じ》に、喜《よろこ》びと悲《かな》しみとで胸《むね》がいっぱいになって、張《は》り裂《さ》けるようでありました。 「兄《にい》さん! 兄《にい》さん! ああ、私《わたし》は、とうとう兄《にい》さんにめぐりあった。お母《かあ》さん……なぜ死《し》になされたの、お母《かあ》さん……。」と、兄《あに》にすがりついたのでした。そして、もし、今日《きょう》兄《にい》さんにめぐりあわなければ、晩《ばん》には、あのおばあさんにつれられて、また遠《とお》く、どこかへいってしまったであろう……と話《はな》しました。 「それは、片目《かため》の白髪《しらが》のおばあさんじゃなかったかい?」と、兄《あに》は聞《き》きました。 「片目《かため》だったかもしれません。たいへんにしんせつな……。」  すると、かたわらに、いっさいの話《はなし》を聞《き》いていた主人《しゅじん》も、また兄《あに》もびっくりして、 「あのおばあさんに、見《み》こまれたら、どうしても逃《に》げられはしないということだ。怖《おそ》ろしいかどわかしのおばあさんなのだ! 仲間《なかま》が、幾人《いくにん》あるかもわからない。きっと船着《ふなつ》き場《ば》の町《まち》へ、おまえを売《う》るつもりだったろう。なんにしても、早《はや》くこの町《まち》から逃《に》げ出《だ》さなければいけない。」といいました。  その晩《ばん》のことであります。あちらには、港《みなと》のあたりの空《そら》をあかあかと燈火《とうか》の光《ひかり》が染《そ》めていました。そして、汽笛《きてき》の音《おと》や、いろいろの物音《ものおと》が、こちらの町《まち》の方《ほう》まで流《なが》れてきました。また一|方《ぽう》は、はるかに、青黒《あおぐろ》い山脈《さんみゃく》が、よく晴《は》れた月《つき》の明《あか》るい空《そら》の下《した》に、えんえんと連《つら》なっていました。その広野《こうや》を青《あお》い着物《きもの》をきて、頭《あたま》に淡紅色《うすべにいろ》の布《ぬの》をかけて、顔《かお》を隠《かく》し、白《しろ》い馬《うま》に乗《の》って馬子《まご》に引《ひ》かれながら、とぼとぼと山《やま》の方《ほう》を指《さ》してゆく女《おんな》がありました。  馬《うま》はだまっていました。乗《の》っている人《ひと》もだまっていました。そして、馬《うま》を引《ひ》いてゆく人《ひと》もだまっていました。ただ月《つき》の光《ひかり》に、あたりはぼうっと夢《ゆめ》のようにかすんで、はてしもない広《ひろ》い野原《のはら》に、これらの人《ひと》たちは、絵《え》のごとく浮《う》いて見《み》えたのです。  このとき、黒《くろ》い人影《ひとかげ》が、その後《あと》を追《お》ってきました。二人《ふたり》、三|人《にん》、めいめい手《て》に棒《ぼう》を持《も》ってわめいてきました。とうとう彼《かれ》らは、馬《うま》に追《お》いつくと、行《ゆ》く手《て》をさえぎって、 「青《あお》い着物《きもの》をきている。この女《おんな》だ。もうけっして逃《に》がしはしないぞ。」と、追《お》ってきたものどもはいいました。  馬子《まご》は、たまげて、その人《ひと》たちのようすをながめました。 「おい、この女《おんな》をどこへつれてゆくつもりだ?」と、一人《ひとり》は、たずねました。 「この方《かた》は、おしでございます。そして、今夜《こんや》の中《うち》に、あの山《やま》のいただきのお寺《てら》までおつれもうしますので。夜《よ》が明《あ》けると尼《あま》さんにおなりなさるのだそうでございます……。」と、馬子《まご》は、答《こた》えました。 「まあ、いいから、ここから、馬《うま》を町《まち》までもどせ!」と、追《お》っ手《て》はせまりました。  ふたたび、月《つき》の明《あか》るい野原《のはら》を歩《ある》いて、一|行《こう》は、町《まち》はずれの橋《はし》の上《うえ》までまいりますと、白髪《しらが》のおばあさんがそこに立《た》って待《ま》っていました。 「よく、私《わたし》にだまって逃《に》げたな。」と、おばあさんは、怒《いか》って、馬《うま》から女《おんな》を引《ひ》き下《お》ろして、女《おんな》のかぶっていた布《きれ》を取《と》りのけて、怖《おそ》ろしい目《め》で、顔《かお》をにらみました。 「え、これは、ほんとうの人形《にんぎょう》だ。私《わたし》は、生《い》きている人形《にんぎょう》をつれてこいといったのだ!」と、おばあさんは叫《さけ》びました。みんなも、あっけにとられて、人形《にんぎょう》を見《み》ました。  こうしている間《あいだ》に、ほんとうの少女《しょうじょ》は、もう兄《にい》さんといずくへか、この町《まち》から去《さ》った時分《じぶん》であります。 底本:「定本小川未明童話全集 6」講談社    1977(昭和52)年4月10日第1刷発行 底本の親本:「未明童話集4」丸善    1930(昭和5)年7月 初出:「サンデー毎日 7巻49号」    1928(昭和3)年10月28日 ※表題は底本では、「生《い》きた人形《にんぎょう》」となっています。 入力:特定非営利活動法人はるかぜ 校正:七草 2015年9月1日作成 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。