秋の日曜 中原中也 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)茸《きのこ》 ------------------------------------------------------- 私の部屋の、窓越しに みえるのは、エヤ・サイン 軽くあがつた 二つの気球 青い空は金色に澄み、 そこから茸《きのこ》の薫りは生れ、 娘は生れ夢も生れる。 でも、風は冷え、 街はいつたいに雨の翌日のやうで はじめて紹介される人同志はなじまない。 誰もかも再会に懐しむ、 あの貞順な奥さんも 昔の喜びに笑ひいでる。 底本:「中原中也詩集」角川文庫、角川書店    1968(昭和43)年12月10日改版初版発行    1973(昭和48)年8月30日改版13版発行 入力:ゆうき 校正:きりんの手紙 2019年9月27日作成 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(https://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。