風ふき鳥 小川未明 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)風《かぜ》 ------------------------------------------------------- 風《かぜ》ふき鳥《どり》 飛《と》んでどこへゆく 海《うみ》は暴《あ》れているぞ。 なんで鳴《な》く かあかあ 山《やま》も暴《あ》れているぞ。 あんなに高《たか》く あんなに低《ひく》く 後《あと》になり、先《さき》になり。 みんなから、きらわれて 鳴《な》き鳴《な》き 飛《と》んでゆく。 黒《くろ》い衣《べべ》を着《き》かえて こい。 金《きん》の帯《おび》をしめて こい。 今度《こんど》の世《よ》には 王《おう》さまにしてやるぞ。 底本:「定本小川未明童話全集 3」講談社    1977(昭和52)年1月10日第1刷    1981(昭和56)年1月6日第7刷 初出:「おとぎの世界」    1919(大正8)年11月 ※表題は底本では、「風《かぜ》ふき鳥《どり》」となっています。 ※初出時の表題は、「風ふき烏」です。 入力:ぷろぼの青空工作員チーム入力班 校正:江村秀之 2013年11月5日作成 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。