乳母車 新美南吉 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)揺《ゆす》られる /\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号) (例)くる/\ ------------------------------------------------------- 坊やがせがむと 乳母車、 つばきの花をつけられる。 そしてくる/\ くる/\と、 ご門のとこまでひかれてく。 坊やがねないと 乳母車、 ねんねこようをきかされる。 そしてゆら/\ ゆら/\と、 ぶらんこみたいに揺《ゆす》られる。 坊やがねちやうと 乳母車、 日かげにそつといれられる。 そしてふんはり ふんはりと、 もひとつ毛布をのせられる。 底本:「日本児童文学大系 第二八巻」ほるぷ出版    1978(昭和53)年11月30日初刷発行 底本の親本:「赤い鳥」赤い鳥社    1932(昭和7)年7月 初出:「赤い鳥」赤い鳥社    1932(昭和7)年7月 入力:菅野朋子 校正:noriko saito 2010年12月9日作成 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。